Loading...

司法書士を目指したきっかけ

SLC司法書士事務所のお知らせ コラム

SLCの矢田真生子です。

私が司法書士試験を目指したのは、「騙されたから」です。

正確に言うと、夫の矢田弘巳さんが騙されました。

騙されただけならまあ悔しいだけですが、脅されもしたので、「怖い怖い、助けてください。」と渋谷警察署に駆け込み、そこでブルブル震える矢田弘巳さんの話を聞いた刑事さんが、

「奥さん、ちょっと個別で話させてもらっていいですか。」と私と別室でお話をしたがりました。

どういう話かというと、「アナタの旦那さんはやばい。あれは何度でも騙される。通帳や印鑑を金庫に入れたって無駄っすよ。手があればサイン出来てしまうしね。ずっと見張ってろ。」というお話でした。

私も「確かにそうだ。」と激しく同意したので、しばらくは頑張って24時間見張っていましたが、「こんなのずっとは無理だ。」と気が付き、その時に、判断力が著しく低下している人をどうすれば保護できるのかということを、真剣に考え、真剣にその必要性を感じたのです。

そして、いろいろ考え、調べ、司法書士試験に行きつきました。

ここで「おい、お前たちちょっと大丈夫か?」と思われるかもしれません。

確かに、我が夫の矢田弘巳さんは大変に騙されやすい人物ですが、それは予備校講師しかしたことがなく、中学生の時から将来の仕事として予備校講師にしか興味がなく、その中でも特に代ゼミに強い興味があり、人生を通して興味がたった1つ、たった1つのことしかやってこなかったので、興味の範囲が著しく狭く、世間知らずになり、こういうことになってしまっています。

世の中にはそういう人物もいるし、どの程度のトリックで騙されるかというのも人それぞれです。「まさかそんな手口に騙される?」という事件、ありますが、自分にとって「まさか」でも他の人にとっては防ぎようのない巧妙な手口になり得てしまうんですね。

この件で、私が激しく悔いていること、反省していること、そして反省を生かして今対策をしていることは、矢田弘巳さんの騙されやすさではありません。

この騙してきた人物は、予備校業界で昔から淫行疑惑や詐欺疑惑がつきまとう、とても有名な悪名高い人物で、ちょっと調べればわかったし、ちょっと誰かに話せば「付き合ってはいけない」と教えてもらえたし、防ぐことはとても簡単だったのに、どうして防げなかったのか、この点を強く反省しています。

反省し、多くのことを学びました。

商売は、オープンでなければなりません。

今この店で、この会社で、このスクールで、何が行われているのか、外から見えるだけで、かなりのことが防げます。多くの目があるところで、そう悪いことは起きません。

悪事は内部で行われている。対して怖くもない外部を怖がって、内に籠るというのは愚の骨頂。

物理的な対策としては、会社は、お客様が出入り自由な店舗ビルがお勧めです。

良くないのは、レンタルオフィスというか、シェアオフィスというか、外から何屋さんがどんな商売をやっているのか全く見えないタイプのオフィスです。

受付があって、中に入るのが面倒なタイプ。家賃も高いですしね。

私たちが経験した恐ろしい事件も、この手の建物内で起きました。

今は店舗ビルで商売していますので、この手のことは起きる余地がございません!

とにかく、店舗ビルがお勧めです。

もちろん、初期に一時的にシェアオフィスを使うなどはありですよ。何もかもが悪いというわけではありませんが、人が出入り自由であることがもたらす安全性というのは、計り知れないのだということを言いたいのです。

外から見えないがために起こってしまった悲劇は、防ぐことが出来ただけに、とても悔しいです。オープンであることが、身を守るのだと、とても大きな教訓を得ました。

そして騙されたことをきっかけに、司法書士試験を目指し、問題意識があるからこそ苦しくても諦めずに勉強を続けることができ、資格を手に入れることができました。

今思うと、騙してくれてありがとう!です。

SLC

矢田

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました