TOEIC対策スクールSLCの代表で、司法書士の矢田真生子です。
会社に関する登記のページですが、会社ということで、起業について書こうと思いました。 小さな会社や個人事業を始めようと思っている方のお役に立てればと思います。
自分で事業を始めようとする時の一番の問題は「続かない」ということです。これは「英語の勉強が続かない」とか「運動が続かない」といった「続かない」とは、全然別の「続かない」です。三日坊主の問題ではなく、「お客様が来なくて続かない」という、とっても悲しい現実です。
来ると思って始めるんですが、来ないっすよ。マジで。
ではどうすればいいのか?
まず、「自分が思った通りに人が動くわけがない」ということを知るのが超大事です。
地球は勝手に回っていて、太陽は人間に「恵」をくださいます。自分が食べている食べ物や飲んでいる水は人間が作っているのか?「作っているぞ!」とおごり高ぶっちゃいけないんです。農家の方は自然に対して「有難い」と言うじゃないですか。
商売も同じでして、街には自然と同じような自分がどんなに努力しても影響を与えることのできない「勝手に動いている不思議な力」があるんですね。その力を変えようとしちゃダメ。どんな力持ちでも絶対変えられないし。変えるのではなく、自分がその力の流れの中にそっと入ることが大事。そして、その不思議な力に対して畏敬の念を抱くことが、実は商売のコツです。
例えばお客様の動きを考えてみましょう。お客様を魚に例えて申し訳ないのですが、「回遊魚」のイメージです。私はスクール業なのでスクールを例に話しますが、習い事が好きな人達は、色々な習い事をぐるぐる回遊しています。英語が好きな人は、英語のスクールや短期留学のサービスをぐるぐる回遊しています。英語の試験が好きな人は試験対策のスクールを、ぐるぐる回っています。
これまでになかった全く新しいサービスを作るのではなく、回遊魚が自然にぐるぐると流れに乗って来てくれる、今まであるサービスと同じような店を作れば大丈夫。
「全く新しいサービス」じゃ、人は来ません。めんどくさいんですよ。人は今まで慣れたやり方を変えたくないんです。お客様が上ってくる階段を出来るだけ低くし、何一つご面倒をかけることなく、違和感なく新しい店に足を運んでいただかなくちゃいけない。
そうすると、回遊魚(お客様です)達が、違和感なくやってきてくれます。そのあとは、既存のお店よりも少しでも質の高いサービスを提供するよう努力します。
質の高いサービスを提供するために大事なことは、「商品の質」以外には何もしない、ということです。ですが、これがまた難しいんです。「商品の質」を上げることはとても大変なので、大抵の事業主は他の事に逃げます。
とにかく、お客様に来ていただくためには、人間の力が及ばない「不思議な力」に頼るしかありません。自分の力なんてほんのちょっとしかないですから、そんなほんのちょっとで事業なんて出来ないのです。それなのに、大抵の起業しようとする人は、自分の考えたことを自分が頑張れば実現出来るって考えているようです。それは地球も水もないところから畑を作ろうって考えですぞ。。。無理ですぞ。。。と私は常々思っています
不思議な力に助けられて、スクール業をやってきて、私はすっかり「商売の神様」の信者になりました。もはや感覚的にわかるレベル。「あ、これは商売の神様が笑ってる」「あ、にが笑ってる」「怒ってる」というのがわかり、危険を察知したり、ゴーサインを出したり、出来るようになりました。
商売の神様に畏敬の念を抱いて、何年かやっていたら、結果的になぜお客様が来てくださるのか自分でも分からないけど「来る」状態になります。分からないのが正解です。そこまで来ると潰れません。「このキャンペーンをしたから」「広告を打ったから」と、理由が挙げられるうちは自然界に溶け込んでいない証拠です。それに、理由がないと来てくれないなんて、しんどいですよ。集客が「自分の力の及ぶ範囲外の力が作用している」という感覚になると、楽でエンジン不要な運転になります。そこを目指しましょう!しんどかったらサラリーマンと一緒じゃん。
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