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起業について⑤「宣伝広告費ゼロが目標」

司法書士矢田真生子のお役立ちコラム コラム

司法書士の矢田真生子です。

渋谷でTOEIC対策のスクールを経営しています。経営しながら司法書士資格を取りました。
自分で会社をやっていると色々と思うことがあり、法律の勉強を頑張りたくなったのです。

当時英語のスクールを始めるにあたり、長く語学スクールを経営している先輩に話を聞きました。
どうやら広告費は「売り上げの30%ぐらいかかるのが語学スクールの平均」とのことでした。

今、10年ほどスクールを経営してきて肌感覚として、確かに平均30%ぐらいだろなと納得します。
平均ですから、60%~70%ぐらいが広告費のところもあれば、ゼロのところもあります。
私のスクールはゼロです。

ゼロはいいです。(当たり前)というか、小さな会社は広告費のしかかりながら走り続けることはほぼ不可能です。絶対にゼロにしなければなりません。

ゼロにするためには、既にあるもの、既にそこに起こっていることに、そっと乗っかるのです。

なぜ広告を打つのかというと、「知っていただくため」です。とにもかくにも「ここにいます!」ってことを世の中に「知っていただく」ためなんです。
知っていただくのにどんだけ金かかるんや!!!って話ですよ。でもかかる。

ですが、一生懸命知っていただかなくても、ラーメン屋を探しながら歩いている人、パン屋を求めながら歩いている人、掃除のサービスを探してネット検索している人、そしてもちろん、TOEIC対策の講座を探してネット検索したり知人に聞いたりする人がいるんです。
自分から、探しに来てくれているんですよ!!

起業当初はこの考えてみたら当たり前の、こんなに有難い人々のエネルギーを無視して、ラーメン屋でもなくパン屋でもなくTOEIC対策でもない、誰も知らないような固有名詞を掲げちゃうんです。
「これまでにないアクティブラーニングの英語の学校」とか。
残念ながら「アクティブラーニング」を探している人はいない。。。

お客様が探している、ごく普通のものを売ったんじゃ成功なんてしないよ!と思うかもしれませんが、普通のものを売って、十分にやっていけますよ。
とにかく広告費が要らないんですから。

たまに英語業界でも新しいサービスが出てくることがあります。例えば「コーチングスクール」です。これまでのような授業をするスクールではなく、管理をしてくれるサービスです。毎日単語を覚えたか、問題集をやったか、音読をしたか、をコーチがついて管理してくれるのですが、それで月に30万円とかかかるんです。高い。
こういう新しいサービスは、知っていただくための広告費が鬼のようにかかっています。
だって、そういうサービスが今までなくて(少しはあったけど有名じゃなかった)、そういうサービスを探していない(あると思ってないから当たり前)人に対して、そういうサービスがあるって知ってもらわなくちゃいけないんですから。

広告費というのは恐ろしいものです。一度広告を打ってしまうと依存してしまい止められなくなり、更には同じ額で同じ効果が得られなくなり、どんどん額が大きくなります。
ギャンブルとかドラッグみたいです。
ですので、小さな起業は宣伝広告費はかけないのが鉄則です。

ということで、普通のものを一生懸命、質の向上に努めながら売るという、広告のかからない方法を取りましょう。簡単。
簡単ですが「質の向上に努めながら」というのが、実は難しくて誰にでも出来ることではなく、もしそれが出来れば十分に成功します。

普通のものでも一生懸命やっていたら普通じゃなくなります。
それが個性ってものですよ。突拍子もないものが個性ってわけじゃない。

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