Loading...

起業について⑥「中間価格帯で売りましょう」

SLC司法書士事務所のお知らせ コラム

司法書士の矢田真生子です。渋谷で約10年、ザ・中間価格帯の英語のスクールを経営しています。

商売をするにあたって、「お客様は誰か」という視点がとても大事です。私の場合は、お客様は「向上心があって、努力をすることが好きな、中間層の方」というイメージを持っています。
ですので価格は中間価格帯です。

自分の英語の勉強に月に数万円を払い、毎月あるTOEIC公開試験を受験料約8,000円を払って受けるというのは、今の日本ではある程度余裕のある方でないと無理です。

講座を売る商売でも、ギリギリの生活の方を対象としたものがあります。
SNSやYouTubeなどで「リスクを取って自分に投資して今頑張れば人生イージーモードになる」などの情報発信をして、セミナーやら情報商材やら、かなり高額のものを売る商売、あります。もちろん、そんな商売はいけません。
なけなしのお金を奪い取ったり、借金させて受講させたり、恨まれますよ。

かつてあった分厚い中間層が薄くなってしまった日本ですが、まだなんとか、中間層の方々は存在しています。
そして、個人規模の事業というのは、中間層の方をお客様にしなくちゃいけないんです。家の近所の焼き鳥屋も居酒屋も、お客様は中間層です。パン屋のお客様も中間層です。ギリギリ生活だと、パン屋のパンは買えません。スーパーマーケットのパンになるでしょう。私達小さな商売は、スーパーマーケットの商品ではなく、パン屋の商品を作っています。

怪しさいっぱいのSNSやYouTubeで不安を煽ってくるセミナー屋になってはいけないし、スーパーマーケットにもなってはいけない。小さな商売はスーパーマーケットには価格で圧倒的に負けます。店内調理の味や顔の見える接客で勝負しなくちゃいけないので、お客様は中間層しかあり得ない。

中間層の方のありがたみ、商売をすると分かります。「ありがとう」と言ってくださいます。約束の時間にいらっしゃいます。値切ったりしません。おかしなクレームはありません。とても気持ちよく商売をさせてもらえ、こちらももっと良い商品を提供し、もっと喜んでいただこうと思うようになり、良い循環が生まれるのです。

お客様に値切られたり、お客様の態度に対してキレてしまう商売人を時々目にしますが、個人相手にキレても意味はない。お金払う時に疑心暗鬼になる方はいます。無料でやってもらえるところがないか探す方もいます。いますけど、そのお客様にキレてしまう商売人って中間層のありがたみを分かっていなくて、自分自身が一人勝ちしたいだけの新自由主義者なんですよ。で、自分でキレてる。矛盾してんです。「貧すれば鈍する」のは当たり前。鈍している個人にキレても何の意味もございません。

だから、中間層を大事にしなければならないのです。選挙に行きましょう!新自由主義万歳の勢力ではなく、分厚い中間層の存在が国の健康の現れだと考える勢力に投票しなくちゃ、自分たちの首を絞めることになります。
商売は街の健康な経済があって、成り立たせていただけているものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました