司法書士の矢田真生子です。渋谷で英語のスクールを経営しています。
自営業者で「ランチェスター弱者の戦略」を意識している人は、とても多いと思います。
私もスクール開業初期にとても意識しました。
元々は戦の戦術で、大国の正規軍に対し、小規模な軍隊やゲリラ兵がどのようにしたら勝てるのか、という戦法です。
それを、大手に対して小さな商売人がどうしたら勝てるのか、という商売方法に応用したのが「ランチェスター弱者の戦略」です(と思う)。
この戦略、ざっくり結論は、「1つの商品に絞って」、「エリアを絞って」売るという戦術で、とにかく「絞る」なんです。
とても分かりやすい。
迷ったら、とにかく「絞る」です。絶対に広げない。絞って絞って、小さければ小さいほど、狭ければ狭いほど、良い!というイメージ。
初期にはこのイメージはとても有効でした。TOEIC対策に絞って、エリアは渋谷。たとえお客様が来なくても、商品は変えない。どこか遠くへ出張レッスンなんかも行かない。同じ場所で同じことを続けるのです。
こういった「絞る」という具体的で実践しやすい戦略を意識していないと、つい、「これが売れないならあれやってみよう」とか、「ここで売れないならあっちに行ってみよう」となってしまいます。それを、止めないと、売れるようにならないんだ!!
あれから年月が経過し、今はもう、ランチェスターの戦略を意識することはなく、自分の頭の中のイメージ、小さな商売は「資本主義の半歩外」という感覚でやれるようになりました。が、最初は具体的な指示書みたいなのが有効です。「ランチェスター」を検索して出てくるネットの記事じゃなくて、実践に落とし込んだ本を数冊読むのがいいです。
「絞る」を初期に意識しまくったことは、今も無意識に残っていて、特に「お客様は誰か」という意識は強いです。商品やエリアは段々と広がることはあると思いますが、お客様の層、これは最後まで広げちゃいけない。一度「自分にはこういうお客様が来てくださるんだ」と感覚的に傾向がつかめたら、それは大発見、宝、です。
コメント