司法書士の矢田真生子です。渋谷で英語のスクールを経営しています。
テレビは起業に何の役にも立ちません。
ただひたすら、見てはいけない。
「起業家」という肩書で出てくるコメンテーターの話は聞いてはいけないし、成功した企業を扱うドキュメンタリーも見てはいけない。
自分が自営業者になってからテレビを見ると、イライラするんです。どうして以前は平気だったのか不思議なくらいです。
CMも見てはいけない。CMも、自分が自営業になってから見てしまうと、化学調味料みたいな、取り入れてはいけない物質を取り入れてしまったような、うえっ、という感じです。
テレビは番組だろうとCMだろうと、全部消費者向け。
でも、自営業者は消費者様になっちゃいけないですよ。テレビの作ろうとしている世界は、全員漏れなく「消費者様」の世界です。(その世界はいつか崩壊すると思ってる。)
商売に役立った情報源はほとんど「本」です(ビジネス本を除く)。
私の場合は、小説が役に立ちました。特に、村上春樹の小説は商売にじんわり効いてきました。多分、村上春樹さんご自身が商売の出来る方だから、なんか目には見えないけれど、なんかある(小説自体不思議過ぎて全然分かりませんが)と思います。
それから、資本主義の中でどう資本主義の隙間で生きていくかを考えていくにあたり(小さな商売はガチの資本主義世界勝負は避ける、無理だから)、いきなり『資本論』を読むのはハードルが高そうなので、資本論の『解説書』の類をたくさん読みました。
一番良かったのは、解説書とは違うんですが、チョン・アウン著『主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら』です。韓国の本です。今の世界も、全てが資本主義の論理で動いているわけではないことに気が付き、隙間を見つけるスキルが上がりました。
本屋にたくさん積み上げているビジネス本や自己啓発の本を読んで商売が出来るのなら、テレビのビジネス番組を見て商売が出来るのなら、どうしてほとんど皆が失敗するの?
ビジネス本以外の本を読め!ということです。
あとは、実際に商売をしている人に話を聞く!とにもかくにもテレビは見ない!です。
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