司法書士の矢田真生子です。渋谷で英語のスクールを経営しています。
スクールを開業した当初に来てくださったお客様が、また最近ふらっと来てくださることがあります。
まさに、「お客様は回遊魚」です。お客様のペースで、良いタイミングで、戻ってきてくださいます。強引な継続受講の営業なんかはもってのほかです!お客様のペースを尊重しましょう。
もう一つ、「お客様は回遊魚」の意味があります。
お客様達は、同種のサービスを、ぐるぐる回っています。
カフェ巡りをするお客様、演劇を巡るお客様、テーマパークを巡るお客様。もちろん、強烈なファンの方で、宝塚歌劇しか観ない人や、ディズニーランドしか行かない人もいるでしょう。でも、大半の方が、同種のものをぐるぐる回っていらっしゃいます。
ですから、「既存のものを大事にする」ことが大事です。
せっかくぐるぐる回っているのだから、スクール間をぐるぐる回っているお客様のために、もう一つスクールを作ればいいのです。そうすると、「たまにはこっちも」と、巡って来てくださいます。
今、既に、街にあるサービスを始めましょう。誰もやっていないことは、やめておきましょう。
既存のサービスでないと、回遊魚さんは気が付いてくれません。
これ、なかなか言っても伝わらないのですが、そうしないと無理ですからね。そうしないで、誰もやっていない新しいサービスってものを始めてしまうと、初期の一人目のお客様に来ていただくために、大企業並みのテレビやメディアを牛耳った宣伝広告が必要ですよ。そんなこと個人商売に出来るわけないじゃないですか!!
「お客様は回遊魚」というのは、目には見えませんが、街にある強力なエネルギーです。
既にあるエネルギーの有難みが感じられず、自分の力で既にあるエネルギーに代わるものを作れると思ってしまう人が、商売に失敗するんです。作れるわけがない。
今街にあるエネルギーは、商売の神様が作ってくれた、人の力では作れない巨大で強いエネルギーですから、だから、商売の神様を感じられるような心にならないと、商売はできませんよと、私はいつも言うのです。人間を過信してはいけないのです。
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