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起業について㊷「回復には倍の時間がかかる」

司法書士矢田真生子のお役立ちコラム コラム

司法書士の矢田真生子です。司法書士になる前から、渋谷で英語のスクールをしています。

司法書士試験の受験で10キロ太り、5キロはすぐに戻ったのですが、残り5キロが残ったままで、今ジムに通ってダイエットをしています。ジムのスタッフの方やピラティスの先生はいつも「ゆっくり戻しましょう。太ったのと同じ時間をかけましょう。」とおっしゃいます。

「長く通わせる気か?」とは思いません。おっしゃる通りだと思うから。

自分が作った会社の仕事の仕組みが狂って、職場が機能しなくなったら、回復には倍の時間かかると思って、家を売るなど利益なしで生きる方法を探して、覚悟して回復に取り組まなくちゃ、回復なんて出来ません。

今は、私のスクールは平和ですが、起業してから5年目ぐらいまでは、私がここまで怖くなかったのもあり(今は関係者にめちゃくちゃ厳しい)(お客様には優しいです)、「今だけ、ここだけ、自分だけ、金だけ」的な思想を殺しきることが出来ませんでした。

「今だけ、ここだけ、自分だけ、金だけ」は、やばいんです。事業主本人にその思想がなくても、スタッフ、関係者、首をつっこむ人にこれがあると、やばいんです。

その思想を殺し、根絶やしにするために、「倍の時間かかる!」と叫んだ日々があります。

確かに、倍の時間をかけると、私の長期的視野で運営できる会社にすることが出来たんですが、自分で起業しておきながら自分の思想を基盤にした会社にすることが、こんなに大変だって、知らなかった。

もっと怖くあるべきだったという反省が、すごくあります。初期はまだ会社員的洗脳が解けておらず、「他人の言うことにも一理あるかも」「納得は出来ないけど、きっと何か考えがあることなのだろう」等々、他人の言うことに影響を受けてしまっていたのですが、他人の言うことに一理も二里もございません。特に起業初期、「正しいのは自分だけ」です。

今は、誰かに何か言われても突っぱねる強さと怖さを手に入れて、全然振り回されなくなりました。

事業主にごちゃごちゃ言ってくる人、自分が得したいだけだし、自分のせいで何か悪いことが起こっても責任なんて取る気はさらさらありません。ま、当たり前ですよね。自分の会社じゃないんだから。

ということで、回復には悪くなるのにかかった時間の、倍の時間がかかります。だから、悪くなる傾向を少しでも見たら、全力で阻止しなくちゃ。

ダイエットも同じなんだなと思って、ジムの人の言うことをちゃんと聞こうと納得しました。

ちなみに、私は「今だけ、ここだけ、自分だけ、金だけ」的なのとは真逆の思想で、超長期的視野人間なのですが、それは「清貧の思想」なんじゃなくて、結局自分が「得したい」し「楽したい」からです。今目の前のことに注目したら、後でめちゃくちゃしんどい。今の利益なんてどうでもいい!集客何人とかどうでもいい!

「土壌を育てていて、種を撒いているか?」にしか、極端なまでに興味がないのです。刈り取りには全く興味がない。世の中、刈り取りにしか興味ない人ばっかですから、極点に振り切ったらいいだけ。そしたら商売維持できますよ。刈り取りなんて黙ってても誰かやるから。やるなって言ってもやるんだから。

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