起業について㊾「集客の３ステップ」

司法書士の矢田真生子です。司法書士になる前から、渋谷で英語のスクールを経営しています。

塾や習い事、スクール業の集客は、かなり難しく、激しい競争がありますから、士業の集客よりもはるかに難しいです。士業は試験が競争だから、結局同じかもしれませんが。

そんな大変な集客ですが、３つのステップがあるということを頭に入れておこう。

「存在を知る」→「必要になる」→「思い出す」です。

これを基本にしてください。もちろん例外はあり、突然必要になって検索する人もいます。その場合は、「必要になる」が先に来ます。

「必要になる」が先に来るお客様のことを「今すぐ客」と言います。

商売初期はすぐにお客様に来ていただきたいので、広告を打ったり、紹介してもらったり、本当はやってはいけませんけど前の職場からお客様を盗んできたりして、「今すぐ客」で商売を持たせてしまうのです。

最初は仕方ないです。が、ここで基本の３ステップを忘れてしまい、「今すぐ！」「金！」「持たせなきゃ！」となってしまうと、翌年とか３年後とか５年後とか、どうなるの？

基本の３ステップは時間がかかります。「存在を知る」から「必要になる」まで、１カ月の人もいれば、３年の人、５年の人、１０年の人、人それぞれですし、存在を知ってもそのままずっと必要にならない人も多いでしょう。

ただ、安定感は抜群ですよ。私はこの３ステップをずっと意識しているので、今来てくださっているお客様が一体どこでいつ我々のことを知ってくださって、どうして今来てくださったのか、分からない。複雑過ぎて、分からない。

自分でも分からないぐらいになって、ようやくそれを安定感と言います。前の職場から盗んで来たとか、分かりやす過ぎるじゃないですか！そういうのは、永遠には続きません。分からないから、複雑過ぎるから、永遠に続くんです。自然とか宇宙みたいなやつです。どうしてなのか、分からないけど、回り続ける、そんな感じになりましょう。