司法書士の矢田真生子です。司法書士になる前から、渋谷で英語のスクールを経営しています。
会社はゆっくり作りましょう。
先日も書きました。「今すぐ客と今すぐ業者」、この2人が出会うとろくなことがない。
焦っているお客様と、今月の支払いのために絶対に売らないといけない業者。やばいですね。判断力ない人と、判断させている場合じゃない人。一足飛びに解決したい気持ちと、変なものでも売ってしまいたい気持ち。
「スピード感!」とか言っている場合じゃないんですよ。大体世の中みんながなんとなく言っているフレーズはヤバいです。
会社を作って「存在」にするには、5年はかかります。設立登記して出来上がり、ではありません。設立登記というのは、人間が作った制度であって、そんなの自然界にしてみれば「無」です。それが世界の中の「存在」になるには、人間ではなく「神」の力が必要ですよ。(宗教の話じゃない)
商売の神様。建物の神様。土地の神様。
「存在」とは、複雑なのです。
自分の頭の中で考えている要素だけで「存在」になんてなれっこなくて、周囲の環境で起こっている様々な要素との融合ですから、時間がかかるのです。
時間をかけられず焦ってしまうのは「今すぐなんとかしなくちゃやばい!」からですので、余裕を持ちましょう。
起業して余裕を持つなんて難しいですが、お金をいっぱい貯めてから起業するという方法(一番難しそうだ)以外にも、色々と手はあります。
いきなり大きく始めない。生活費分の仕事を確保しておく。テナント料の安い極小物件でやる。などなど。
私の司法書士事務所開業も、この考えで始めました。
スクールの片隅に小部屋を作った極小物件。
もし、いきなり家賃がかかって、いきなり生活費を稼ぎださないといけないのなら、「会社をじっくり作ろう」なんて言えなくなって、「スピード設立!」とか言い出しますよ。
あっちゃこっちゃで設立してすぐ廃業、そんなことの繰り返し、馬鹿みたいだなと思っているのが本心ですから、本心で行きます。
とにかく焦ってる「今すぐ業者」になっちゃうと、本心なんてどうでもいい!売上だ!になっちゃって、それじゃいつまでも「存在」になれない。
「存在」になれるように頑張ろう!難しいですよ。難しいけど、「存在」になれたら、自分で必ず分かります。「なれたな」と分かります。とても素晴らしい気持ちです。
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