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起業について 74 「無料券は使わない」

司法書士矢田真生子のお役立ちコラム コラム

司法書士の矢田真生子です。司法書士になる前から、渋谷で英語のスクールを経営しています。

ウーバーイーツとか、配達サービスとか、電動キックボードとか、最初に流行らせるために、無料の券がポスティングされていたりします。しかも結構すごい頻度で。

まずは人々の視界に、使っている人がいるのを見せ、当たり前の風景にしていき、そして世の中に広める、というごく一般的な作戦ですが、このごく一般的な作戦を、我々小さな商売は真似することができない。

なぜなら、そんな資金がないからです。

新しいサービスを作って、普通の光景にしていくって、莫大な広告宣伝費がかかっています。

世の中が自然に変わっていっているように見えてちゃいけない。金の力で変えられています。それが分からないと、小さな商売が世の中の荒波にポッと出て、どうすれば金の力に頼らずに生き残れるのか?考えることができない。考えることができずに、流行っているものの真似をして、宣伝をしようとしてしまう。あっという間に金が尽き、終わり・・・。

金の力で作られるブームに巻き込まれず、傍観者でいるために、私はとりあえず無料券というのは絶対に使わないようにしています。小さな反抗です。もらっても使わないし、もちろん自分でも配らない。

じゃ、どうやって小さな商売が浮上すればいいのか?

自分で何かを動かそう、人の流れを作ろうとしても、何も動かないですので、既にある動きに乗っかればいい。

人工的に起こした力より、元々そこにあるもののほうが、大きくて強いです。

だから、ウーバーだってそんなに強いものじゃないと思う。運んでいるだけだから。

元々あるものって、恐ろしく強いのです。そして、目に見えない。でもあるんです。無料券を配らなくても、自然にある人の流れとか、探してくれるエネルギーとか。

会議して宣伝の方法を語り合ったり、戦略を練ったり、こういうのを打ち出したらこういう反応があるんじゃないか?と予測したり、とても現代の仕事っぽいのですが、それじゃ小さな商売は全然生き残れないので、じっと、街を、じっと自分の店や会社の前で、じっと見ていたほうが、ずっと良いです。

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