Loading...

起業について 75 「好きな時間に働けない」

司法書士矢田真生子のお役立ちコラム コラム

司法書士の矢田真生子です。司法書士になる前から、渋谷で英語のスクールを経営しています。

自分の都合の良い時間にバイトが出来るアプリとか、自分で時間を選べるって素敵そうなんですが、でも、昔から仕事って季節とか天気とかに左右されるもので好きな時間に働けたりしないんじゃないか?

起業にあたり、「自由」とか「好きな」とかに惹かれてはいけない。なんかちょっと前にYouTubeの広告で「好きなことして生きていく」というようなキャッチコピーがあったように記憶していますが、ああいうコンセプト、めっちゃくちゃ危険です。そういうのに憧れて起業してはいけない。

自由じゃないことが、自由なのだ。

なんじゃそりゃ?って感じですが、太古の昔から人間は自由じゃない。奴隷だったとか、そういう意味ではなく、自然に対して自由じゃなかったという意味です。昼間働き、夜は寝て、夏は食料を貯めて、冬は籠る、みたいな。

何か商売を始めると、業種によって時間が決まります。

そして、年間の繁盛期と閑散期も決まります。私のスクールの場合、年末年始とゴールデンウイークとお盆が繁盛記で、それ以外はややボケ~っとしています。

閑散期にボケ~っとできるのも、商売に必要な才能です。

「決まってる」「運命」ってものがあって、時間というのは自分の力で変えられるものではない。

これは、自営業だから言えるんです。他人に決められて時間を縛られて使われるのはたまんないですよ。でも、業種によって決められるのはいいんです!この2つをごっちゃにしてはいけない。

農業や林業や酪農のお仕事を想像してみよう。絶対に時間は自分で決められないじゃないですか!生き物相手なんだから。

都会の商売も同じなんだ。

単に「自由!」ってのじゃ、なんかの餌食になります。

自営業者になる前、会社に勤務していた時にも、今思うと確かに年間の緩急というのはあり、仕事がないという季節がありました。が、何かしていました。

そして今思うと、あの時は絶対に働かないべきだった。そのほうが実りがあったはずだと、今思うのですが、雇われていたから無理でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました