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起業について 77 「需要を掘り起こしたり、市場を開拓しては、だめ」

司法書士矢田真生子のお役立ちコラム コラム

司法書士の矢田真生子です。司法書士になる前から、渋谷で英語のスクールを経営しています。

スクールを始めて、段々落ち着いて、スクールらしくなって、「拠点を増やさないんですか?」とか「講師を増やさないんですか?」と聞かれることもあり、そして段々、最近はそんなことも聞かれなくなりました。

聞いても「はっ?」(何を聞かれたのか意味不明顔)だからかなあと思います。

もし、市場を開拓したり、需要を掘り起こして幸せになれるのなら、世の中の会社員たちはとっくにもっと幸せになっているんじゃないの?

なってないんだから、それは間違っていると私は思う。自分が間違っていると思うことをしなくていいのが、小さな商売の素晴らしいところです。

刈り取り過ぎたら、翌年に刈るものがなくなってしまいます。適当なところっていうのがあるから、その量で満足しないと、続くわけがない。

続かないから、みんな泣くし、苦しむんです。続くことが一番大事。刈り取り過ぎてはいけない。自分の欲しいものが無限に沸いてくるわけがない。

同じ商売を続けていると、年間のリズムがわかってきます。TOEICの勉強を、人々がする季節と、しない季節があるんです。ビックリですよ!試験は毎月あるのに。

若い頃に語学スクールで働いていたことがありますが、そこでは(どこでもだけど)生徒さんが減ってくるとあの手この手で増やそうとしていました。一年中満席が理想って感じです。

そんなこと、一年中同じ人数なんてこと、あるわけないじゃん!絶対にない!

絶対にないことに逆らう人間の労力は、無駄です。そういう無駄なことをしていると、何十人も雇わなくちゃいけなく、更には何十人に対して手取り10万台のお給料払うのが精一杯になってしまう。そんなことしたいのか?

一年中、毎日8時間分の労働があるのもおかしいし、土日が休めるのも、おかしいのです。人工的すぎる。そんな馬鹿な、です。

で、そんな馬鹿な、を止められるのが小さな商売。やめたら、大きな声では言えませんが、楽でございます。

得るものは、もっとあります。

そんなことに気が付いて、小さな商売人口がもっと増えるといいなと、思います。

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