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起業について 79 「ウィングを広げず、サークル活動にならず」

司法書士矢田真生子のお役立ちコラム コラム

司法書士の矢田真生子です。司法書士になる前から、渋谷で英語のスクールを経営しています。

お客様商売をするにあたり「お客様は誰か?」はものすごく大事です。

塾をするならお客様は「勉強好き」です。私の場合は特に、社会人相手の塾ですから、三つ子の魂百までですから、勉強嫌いな人を勉強好きにしよう!なんて使命は要らない。たまに急になる人もいるかもしれないけど、それは塾きっかけではない。何か人生にとんでもないことが起こったのだろう。

「勉強好き」の人達の中にも、グラデーションがあります。

勉強が好きで勉強ができる、好きで補助輪付きだとなんとかできる、好きだけけど得意とはいえない。

もっともっと、グラデーションは複雑ですが、とにかくグラデーションがありますので、そのグラデーションの中でどこに合わせるかという調整も大事。

だから、グラデーションの外に向かっている暇なんてないんです。

私のスクールに来てくださる方は、ものすごく真面目です。渋谷の街を見ていると、こんな真面目な人がどこにいるのか?と、渋谷からは想像も出来ない、真面目な方々が来てくださいます。

そして、勉強が好きですね。ご本人様は「仕方なくやっている」「会社に言われて」「昇格試験で」とおっしゃいますが、好きですよ。

楽しく勉強してくださいます。昔の受験の思い出なんかも、割と楽しく思い出します。勉強した記憶が思い出したくもないような嫌な記憶じゃなく青春の思い出なのです。

好きじゃない人は、本当に好きじゃないんです。勉強した思い出話なんて、絶対にしないです。

とにかく、勉強が好きな人に合わせていたほうが、何か突然とんでもない出来事が起きて勉強嫌いだったのが勉強に興味を持った人(滅多にいないけど)にも、響きます。

「興味のない人にも興味を持ってもらえるようなカジュアルな打ち出し方をしよう」なんて、決して思ってはいけないのです。興味のない人が引くくらい、真面目で良い。

でも、同時に気を付けることは「サークル活動にならない」という点です。先生が大好きな人達が集まって「センセ、センセ」と、内輪のノリになってしまい、気の合う仲良しグループになってしまうと、知らない人が入って来にくいし、ちょっと気持ち悪い。

あっさりと、常にウェルカム、どなたでも来てください、という姿勢。なのに、こっちはそういう姿勢なのに、来てくださるお客様には一定の共通点がある。そんな感じ。

最近渋谷の開発を見ていると「一体誰をターゲットにしているのか?」と思わせる中途半端なビルがニョキニョキ出来てきていますが、そういうのの「真逆」を小さな商売はやらなくちゃ。

「この方たちのため」と、絞って絞って、細く細く絞ったほうが、たまにぐらっと絞りが緩んで、思ってもいなかった色々な人が入ってきてくださいます。でも、やっぱり似てますけど。

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