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起業について 88 「リアル店舗は必須です」

司法書士矢田真生子のお役立ちコラム コラム

司法書士の矢田真生子です。司法書士になる前から、渋谷で英語のスクールをやってきました。

最近は、お客様はネットで情報を得ていらっしゃるので、店舗は要らないとか、外から見えないマンションの一室でもいいとか、シェアオフィスでもいいとか、そういう意見も多いですが、リアル店舗は必須です!

先週、近所のおばさん友達と旅行に行っておりました。そこで色々とご近所ネタを仕入れ、「あっ、これも商売のコツだ!」と思うものがいくつかありました。

その一つ。

そのおばさまは自宅のリフォーム工事をする際、3カ月ほど車を止めておける駐車場を探していたのですが、渋谷は高くてなかなか希望にかなう場所が見つかりませんでした。遠かったり、無茶苦茶高かったり。

そこで、前を通る時にいつも空いていた近所の家の駐車場を思い出し、挨拶をしたことすらないのに、インターホンを押してみて、「空いていたら3か月貸してもらえませんか。」と聞いてみました。

すると、「ご近所さんならいいですよ。」「業者に貸すのは絶対嫌なんですけどね。」「お金は要らないです。」という反応で、それでも3か月後に数万円を包んで持っていったそうですが、「要らない」と突っぱねられた、という話です。

こういうことなんです!!

「近い」「そこにいる」「ずっといる」つまり、逃げられない相手というだけで、挨拶をしたこともなくても、信じるんですよ。ちゃんとした株式会社なんとかパーキング、という業者よりも、挨拶をしたことすらない、でもそこにいつも住んでいる人を、信じて、無料で場所を提供します。

この「無料」を使いましょう。

なにも、家賃をただにしようとか、人件費をただにしようとか、そう言っているのではありません。

いちいち、なにもかも、全て「有料」という世界で、人間は生きていけないんです。

なんか、最近生きづらいじゃないですか。それは、水や空気やちょっとしたモノの貸し借りも、全て業者に牛耳られて、全て「課金」の対象になっているからですよ。

本来無料で使えていたはずのものが、全部有料です。業者も悪いが、お互いに知らない相手になってしまっている人間も悪い。だから、私は抵抗として、近所と仲良くしたり、リアル店舗を手放さなかったり、堪えているのです。ゲリラ戦みたいな気持ちです。

事業を作っていくにあたり、全部「有料」だったら、個人の力では無理です。個人で商売をしようとするのなら、現代資本主義を信じるのではなく、江戸時代を想像しましょう。現代資本主義を信じると、カモになって終わりです。

ケチはダメです。でも、なにもかもが「課金」の対象になってしまう資本主義の常識に染まり過ぎると、小さな商売なんて無理です。

気軽に場所を提供してくれるような「信頼」は、「無料」で手に入れよう。

集客も「無料」で手に入ります。SNS戦略のプロなんかに、大金を払う必要はありません。

「信頼」を「無料」で手に入れるためには、大きな会社に勤めるとか、自分の事業を個人事業よりは会社組織にしたほうがいいとか、合同会社よりは株式会社のほうがいいとか、そういう問題じゃなくて、「近く」に「リアル店舗」がある。これだけでいいのです!!

答は簡単なのに!!

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