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起業について 80 「お客様の習慣を変えるの無理」

司法書士矢田真生子のお役立ちコラム コラム

司法書士の矢田真生子です。司法書士になる前から、渋谷で英語のスクールを経営しています。

起業して、お客様に来ていただくのは、ほぼ無理ゲーだ、と言っても過言ではない。無茶苦茶難しいです。

今までと違う店に行く、今までと違う事をする、今までやったことのない勉強をする、使ったことのないサービスを使う。それはとってもめんどくさいことです。

つくづく思ったのが、NHKの話題の朝ドラ「虎に翼」というドラマがあります。絶対に見たら面白くて興奮しそうだし、きっと私は好きだと思う。「見てみなよ~」と知人から薦められる。でも、テレビを見ないという習慣を変えるのは、超めんどくさくて、出来ませんでした。最近最終回だったそうで、見ずじまいでした。

そのくらい、難しいです。

NHK代を払っていて、悔しいのに、見ない。

そのくらい、習慣というのは大きな岩のように動かしがたく、変えられない、ということを肝に銘じて商売を始めよう。

無料チケットを配ったら来るだろうとか、プレゼント企画をすれば来るだろうとか、甘いです。無料だろうが、何かもらえようが、人は来ない。

ましてや、いずれ有料にしようとしているのだから、来るわけあるか!!

そのくらい難しいので、大体失敗します。

じゃ、どうすればいいのか?

人間の「情熱」を利用しなくちゃなりません。積極的な「情熱」がないと、来ないですから。

人間は変化に弱くて、出来るだけ変わりたくないのですが、時々突然異変が起きて「変わりたい」と情熱的になることがあるので、そのチャンスを掴む。

そして、掴んだら、絶対に一目惚れさせる。

一目惚れしてくれなかったら、常連さんにはなってくれません。一度きりの勝負です。

そんな感じなので、結局無料チケットもプレゼント企画も、無駄。有効なのは相手の「情熱」です。

つまり、結局、既にあるものに乗っかるしかないんですね。相手の情熱って、相手次第ですし、いつ発生するかわかりませんし、自分にとっては自然現象です。

そんな無力感、自分の意思では何も変えられないことを悟った感、でも自然現象には敏感でチャンスを逃さない感、そういう自然と共に感が、実は商売にはものすごく重要です。

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