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起業について 86 「シェアよりコモン」

司法書士矢田真生子のお役立ちコラム コラム

司法書士の矢田真生子です。司法書士になる前から、渋谷で英語のスクールを経営しています。

「シェアエコノミー」という言葉があるらしい。インターネットが発達している現代では、色々なものをシェアして使えてエコ?みたいな話?でも、「新しい経済の形」とか言っちゃってるので、「シェアで儲かるんじゃね?」って話っぽいです。

でもですね、おそらく、儲かるっぽく見えて、一部の人は儲け逃げすると思いますが、定着しないでしょう。

とにかく「シェア」は金がかかる。お洒落じゃないとダメ。(シェアオフィスはどこもお洒落でしょう。)いつでも気軽に利用できるために広く普及させ常に「空き」がないと意味がない。宣伝に金がかかる。こんなの維持していこうとしたら、お金がいくらあっても足りません!!

また、自分のものじゃないと愛着とか責任が生まれませんから、レンタルだから荒く使う、置き捨てする、などなど、起こりそう。更には知らない人同士のシェアですから、「次に会う時に会わせる顔がない」「気まずい」という人間関係による担保力がないので、信用できない。

とにかく、小さな商売がイメージするのは「シェア」ではなく「コモン」が良いです。

街の中の「コモン」。

私が学生時代にバイトしていた関大前のお店は、周囲のお店が全然続かなくて入れ代わり立ち代わり潰れて出来ての繰り返しの中、何十年も地味に存在していて、今もバイトの友達は友達だし、その場所はなんとなく「コモン」です。

だから、持つんですよ。

かなり適当な店なのに、取り立ててすごい経営手腕があるわけじゃないのに、とにかく持っています。

「コモン」的存在なので、関わる人にとって、他人事と自分事の中間ぐらい。私も今も「潰れちゃ困る」と思っています。

みんながちょっとずつ気にしているって状態、これを金で人工的に作り出すのが「宣伝・広告」。アホらしい。そしてセキュリティも、みんながちょっとずつ気にしていると無料です。(昔の田舎の家は鍵かけてなかったのを思い出そう)

とにかく、元々当たり前に無料だったものを、いちいち手間暇かけて、「有料」にされちゃっている現状に反抗しよう。その反抗が小さな商売です。やればできる。そして楽。そして持つ。

「コモン」を作って、でも仲間のサークル活動にはならないように(気持ち悪くなります)、程よい商売っけも維持する(爽やかです)のが、小さな商売を持続するコツです。

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